FIDO Allianceは、産業用IoT業界に向けた新しい標準規格「FIDO Device Onboard」を発表した。IoTデバイスをクラウドやオンプレミスの管理プラットフォームに高速かつ安全にオンボードできる。
FIDO Allianceは2021年4月20日(現地時間)、産業用IoT(IIoT)業界に向けた新しい標準規格「FIDO Device Onboard(FDO)」を発表した。IoT(モノのインターネット)デバイスをクラウドやオンプレミスの管理プラットフォームに高速かつ安全にオンボード(初期設定)できる。
FDOは、非対称な公開鍵暗号方式と安全なプラグアンドプレイ機能を活用し、シンプルさ、柔軟性、セキュリティといった特徴を生かして、オンボーディングにおけるコストや時間の削減、IoTセキュリティの向上に貢献する。
オンボーディングプロセスを自動化しており、迅速かつ効率的にIoTデバイスを展開できる。企業は、製造ではなくインストールの時点で、どのクラウドプラットフォームにデバイスをオンボードするか決定できる。
また、「信頼されていないインストーラー」というアプローチを採用。ネットワークにデバイスを追加する時は、インストーラーに機密性の高いインフラやアクセスコントロール情報は不要で、アクセスもできない仕様になっている。
現在は産業用および商業用アプリケーションを対象とし、仕様書はWebページから閲覧、ダウンロードできる。
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