パナソニックは2021年2月19日、エッジAIカメラ「Vieureka(ビューレカ)」の開発管理用プラットフォームについて、AIプロセッサを搭載したネットワークカメラとの通信接続用ソフトウェアを開発したと発表。今後、Vieurekaのユーザーは屋外対応のAIネットワークカメラをエッジデバイスとして運用できるようになる。
パナソニックは2021年2月19日、エッジAI(人工知能)カメラ「Vieureka(ビューレカ)」の開発管理用プラットフォームについて、AIプロセッサを搭載した「i-PRO EXTREMEシリーズAIネットワークカメラ(以下、i-PRO AIカメラ)」との通信接続用ソフトウェアを開発したと発表。
i-PRO AIカメラはパナソニックから独立した、パナソニックi-PROセンシングソリューションズが手掛ける製品。今後、VieurekaのユーザーはAIカメラサービスの開発、提供時に、Vieurekaだけでなくi-PRO AIカメラをエッジデバイスとして選べるようになる。
【訂正】初出時に本文、タイトル中でパナソニックi-PROセンシングソリューションズを「パナソニック子会社」と表現していましたが、会社法上の親子会社関係には当たらないことから記述を修正しました。
対応予定機種は「WV-X2232LJ」「WV-X1534LNJ」「WV-X2533LNJ」「WV-X2571LNJ」「WV-X1571LNJ」の5種類。
Vieurekaプラットフォームは、VieurekaのエッジAIカメラ本体と併せて、アプリケーションSDK(Software Development Kit)や管理・運用ソフトウェア「Vieureka Manager」をクラウド上で一括提供するサービス。例えば、Vieurekaで撮影した映像に(エッジ端末上で)画像解析を行い、顔認証や人数のカウントを自動で実行するアプリケーションなどを開発できる。
クラウドで遠隔管理を行うメリットについて、パナソニックは「AIアプリケーションの強化学習やチューニングを遠隔で行えるようになるため、アプリケーション開発のコスト削減に寄与する。トラブル発生時に現場に駆け付けて対応していた手法と比較して、運用コストを10分の1以下に削減することが可能だ」(プレスリリースより)と説明する。
このVieurekaプラットフォーム上でのAIアプリケーション開発、管理が、センシング技術開発を行うパナソニックi-PROセンシングソリューションズのi-PRO AIカメラシリーズでも行えるようになる。i-PRO AIカメラには屋外対応の機種があり、また映像の分析、解析を行うためのAIプロセッサを搭載している。このためVieurekaプラットフォームユーザーは、店舗屋外に設置して、入店する顧客の人数や車両台数を自動でカウントするといった運用方法を今後選べるようになる。
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