解析条件や解析対象については以下の通りです。
※注1:エア圧力、エアシリンダ出力推力は、最も負荷のかかる条件として大きい方で検証を行った。
まず、固有値解析を実行します。これにより、どこの部分が弱そうなのか、その方向を予測できます。
この部品では、ネジ部は固定されている状態であるため、部品の径が変化する箇所にその方向が見て取れます。
続いて、応力解析です。正常な状態の場合、軸心と荷重の方向は同じになります。この状態で応力を求めてみます。
図4から、最小主応力の最小値の部分(青色の箇所)で圧縮応力が高いことが分かります(※「補足」参照)。
強度理論には、次の3つの仮説があります。
最大主応力説は、部材の内部に発生する最大となる主応力が、材料の強度に達したときに破損が発生するという考え方で、この主応力は大きさと方向を持ちます。最大主応力は引張応力、最小主応力は圧縮応力となります。最大主応力の結果表示のプラス値は引張応力を示し、マイナス値は圧縮応力を示します。最小主応力の結果表示では、このマイナス値が大きければ大きいほど、圧縮応力が高いことを示しています。
応力解析の結果を確認したところ、降伏点を超えていないので問題はなさそうです。
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