他方、マイクロサービスの概要とセキュリティの要点について、NISTは2019年8月に「SP 800-204:マイクロサービスベース・アプリケーション・システムのセキュリティ戦略」(関連情報)を公開している。その中で、マイクロサービスの設計原則について、以下のようなポイントを掲げている。
これらを踏まえた上で、以下のようなマイクロサービスの設計原則を掲げている。
そして、マイクロサービスのコア機能として、以下のような技術を挙げている。
また、マイクロサービスのAPIゲートウェイ機能として、以下のような技術を挙げている。
前述のEUのCOVID-19フェデレーションゲートウェイサービスでも、コンテナからマイクロサービスへとプラットフォームが進化すれば、このような機能が想定されるだろう。
そして、NISTは、マイクロサービス運用におけるアーキテクチャフレームワークとして、「APIゲートウェイ」と「サービスメッシュ」を掲げている。表2は、マイクロサービスにおけるコア機能の展開および脅威対応に向けたセキュリティ戦略の項目を整理したものである。
このうち、サービスメッシュのセキュリティ戦略に関して、NISTは2020年5月に「SP 800-204A:サービスメシュアーキテクチャを利用したセキュアなマイクロサービスベース・アプリケーションの構築」(関連情報)を公表している。
なお、「サービスメッシュ」については、サービスディスカバリー、ルーティングと内部負荷分散、トラフィック構成、暗号化、認証、権限付与、メトリック、モニタリングを介して、サービス相互間の通信を促進するためにデプロイされたインフラストラクチャ専用の階層であると定義している。その上で、以下のようなサービスメッシュのコンポーネントについて、デプロイする際の推奨事項を提示している。
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