東京エレクトロンデバイスは、食品温度のリモート監視に必要な機能をパッケージ化した「Cassia IoT 食品温度モニタリングキット」を発売した。温度センサーやBluetoothルーター、クラウドサービスまでを一括で提供する。
東京エレクトロン デバイスは2020年6月23日、食品温度のリモート監視に必要な機能をパッケージ化した「Cassia IoT 食品温度モニタリングキット」を発売した。温度センサーやデータを中継するBluetoothルーター、データの収集と可視化を行うクラウドサービスまでを一括で提供し、HACCPによる衛生管理に対応する。
キットには、Cassia Networksの長距離Bluetoothルーター「E1000」、ティアンドデイの温度センサー「TR42」、Bluetooth Low Energy(BLE)管理ツール「IoTアクセスコントローラ」、クラウドサービス「Microsoft Azure」、構築手順書などが含まれる。
温度センサーのデータは、BLE通信対応のE1000で取得する。最大40台までの温度センサーのデータを取得可能で、ルーターの設置台数を最小限に抑えることができる。取得したデータは、日本リージョンのAzure環境にIoT(モノのインターネット)アクセスコントローラー(クラウドサービス)を構築して収集、可視化する。
また、Power BIを用いたモニター画面上に、さまざまなデータ表示ができる。アラート表示や測定データの記録、保存、CSVファイルへの出力にも対応する。
価格は、Bluetoothルーターの初期設定済みの標準品が19万9800円(税別)。Bluetoothルーターの初期設定、Azure環境、Power BI画面構築のオプション付きは24万8000円(税別)。同キットを活用することで、初期費用を抑えながらリモートでの食品温度管理の仕組みを構築でき、温度監視に必要な運用工数の削減にもつながる。
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