NejiLawとIHIは、型枠への打設において生コンクリートに変動的慣性力を印加し、コンクリート気泡を自動的に消失させるロボット「CB-zeROBO」の商用機開発を共同で開始した。
NejiLawは2020年6月23日、型枠への打設において生コンクリートに変動的慣性力を印加し、コンクリート気泡(CB)を自動的に消失させるロボット「CB-zeROBO(シービーゼロボ)」の商用機開発を、IHIと共同で開始したと発表した。コンクリート打設時に発生する気泡をコントロールし、高品質で高効率なコンクリート2次製品の製造を可能とする。
CB-zeROBOには、NejiLaw代表の道脇裕氏が提唱する「CB理論」が用いられる。CB理論はCBの生成消失メカニズムに関する理論体系で、CB-zeRO技術として特許権利化されている。
CB理論では、CB消失のメカニズムが3つに分けて提唱されている。1つ目は、変動的慣性力を印加することで瞬間的に無重力となり、各構成材料の摩擦力がゼロとなることで振動が増加し、コンクリートが安定状態に向かって流下することでCBが上面に浮き上がり、大気中に放出されるというものである。
2つ目は、変動的慣性力を印加することでCBとコンクリートとの慣性力差が発生し、CBが求める大きさにまで分割されるというメカニズムだ。
3つ目は、第1、2メカニズムでは消失させることができない、複数の粗骨材によって捕捉されたCBに関するもの。粗骨材の固有振動数に近い、振動数の印加が有効に働く可能性がある。
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