シリコンバレーのベンチャー企業であるAREVOは2020年6月9日、連続炭素繊維強化ポリマー(CFRP)複合材料を高速で取り扱う大規模なアディティブマニュファクチャリング(積層造形、AM)施設を建設することを発表した。
シリコンバレーのベンチャー企業であるAREVOは2020年6月9日、連続炭素繊維強化ポリマー(CFRP)複合材料を高速で取り扱う大規模なアディティブマニュファクチャリング(積層造形、AM)施設を建設することを発表した。
AREVOは、複合材科学技術やロボット工学、設計ソフトウェアなどの先進開発により、大型で複雑な連続CFRP複合材製品の設計と製造を自動化し「世界中のモノを軽くする」を目指すテクノロジー企業である。独自の指向性エネルギー堆積方式(DED)積層造形技術とロボット技術を用い、溶かしたCFRPフィラメントをロールで隙間なく積層する仕組みで、CFRPの積層造形を実現した。ロボットによる自動化が特徴である他、ロールで隙間をなくすことで強度や耐性を確保していることが特徴だ。
同社が開発した第1世代技術の4倍以上の速度となる第2世代複合材料溶着技術を完成させたことで、AREVOではアジア圏の都市の中心部にAM施設を建設し、数百台の生産システムを設置することを計画するという。この施設では、大型かつ複雑なCFRP製品の短納期生産を実現することを目指す。また、同社ではこれらのCFRPの積層造形をサービスモデル(Manufacturing as a Service)として展開する姿勢を示している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.