この理想のテレワーク環境を実現するのが、NVIDIAのvGPUソリューションであるという。このテクノロジーを用いることで、オフィス/グラフィックス/コンピューティングといった各用途に柔軟に対応できる「フレキシブルワークロード」を実現し、いつでも、どこでも、全ての部署の業務を快適にこなせるようになる。
具体的には、サーバ仮想化とvGPUテクノロジーの組み合わせにより実現するもので、ハイパーバイザーにインストールした「vGPU manager」を介して、サーバ(ハードウェア)側の物理GPUのリソースを、vGPUとして各仮想マシン向けに分散して割り当てることで、通常のVDIでは困難だった、グラフィックスやコンピューティング用途のワークステーションの仮想化を実現する。これに画面転送技術を組み合わせることで、一般的なデスクトップPCやノートPC、あるいはタブレット端末などのスマートデバイスからでも高度な業務を遂行できる。
「vGPUソリューションは2013年ごろから展開しているが、製造業を中心に採用が広がり、今ではさまざまなプロフェッショナル領域でご利用いただいている。国内外で多数の導入実績があるので安心して活用してもらいたい」(後藤氏)
なお、NVIDIAではvGPUに対応したGPU製品を多数取りそろえ、利用シーン/ワークロードの用途から選択できる。また、vGPUソフトウェアも仮想アプリケーション「GRID vApps」、仮想PC「GRID vPC」、Quadro仮想データセンターワークステーション「Quadro vDWS」、仮想コンピュートサーバ「vCompute Server」を展開。例えば、Quadro vDWSであれば3D CADを用いた設計業務やCAEを用いた解析業務などでの利用に適しており、8K(7680×4320)ディスプレイ出力などにも対応するとしている。
セミナー後半では、vGPUとGPUの最適な組み合わせの紹介や、vGPUソフトウェア別の利用ケース、vGPUの分割イメージ、そしてフレキシブルワークロード環境の実現によるメリットなどについても示された。
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