IAR Systemsは、組み込み向けセキュリティ開発ツールの最新版「C-Trustバージョン1.40」を発表した。適切なセキュリティと暗号化を自動的に設定し、セキュアな知的財産の保護と製造管理を容易にする。
IAR Systemsは2020年2月20日(スウェーデン現地時間)、組み込み向けセキュリティ開発ツールの最新版「C-Trustバージョン1.40」を発表した。適切なセキュリティと暗号化を自動的に設定し、セキュアな知的財産(IP)の保護と製造管理を容易にすることで、セキュリティ対策に詳しくない組み込みエンジニアでも、開発アプリケーションへセキュリティ対応の実装が可能になる。
C-Trustは、開発ツールチェーン「IAR Embedded Workbench」の拡張機能だ。セキュアなアプリケーション開発のために、必要なセキュリティ環境仕様に基づいて、事前定義されたセキュリティコンテキストプロファイルを提供する。IP保護のため、暗号鍵と証明書、セキュアブート構成、デバイスセキュリティ、アプリケーション更新プロセスと更新ポリシー、およびデバイスのメモリレイアウトを定義している。
さらに、既存のセキュリティコンテキストプロファイルのほか、偽造品や模造品による損害から保護するためのセキュリティコンテキストプロファイルを追加。これにより、開発者が製造期間における最終製品の台数をあらかじめ定義し、製品品質を保てる。
また、本バージョンからArm Cortex-M向け「Arm TrustZone」を搭載しているSTMicroelectronicsとNXPのマイコンにも対応する。
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