富士経済は、メカトロニクスパーツ市場を対象にした調査結果を発表した。2019年は、米中貿易摩擦の影響などから製造業全体で設備投資が抑制され、前年比10.4%減の1兆8939億円になると見込まれる。
富士経済は2019年12月13日、メカトロニクスパーツ(FA設備の構成部品)市場を対象にした「2019年注目メカトロニクスパーツ市場実態総調査」を発表した。国内市場および日系メーカー海外実績を対象に、コントローラー領域、ドライブ領域、メカニカル領域、センサー領域、受配電機器領域の市場の現状を分析し、その将来を予想している。
同調査によると、2018年の同市場は、前年比1.7%増の2兆1149億円となった。また2019年は、米中貿易摩擦の影響などから製造業全体で設備投資が抑制され、前年比10.4%減の1兆8939億円になると見込まれる。2020年以降は徐々に市場が回復し、2022年には2兆995億円と、2018年並みにまで回復すると予測される。
領域別では、市場構成比の大きいドライブ領域で、2019年は前年比13.6%減と大きく落ち込んだ。他に、コントローラー領域やメカニカル領域でも前年比10%弱縮小すると見込まれる。一方、センサー領域の固定式コードリーダー、受配電機器領域の産業用配線用遮断器、産業用漏電遮断器は、前年比プラスになると見込まれる。
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