シマフジ電機は、IoT-Engineの参考展示としてフローベースの開発環境「Node-RED」を用いた視覚的プログラミングツールを披露した。
NECの展示にも用いられていたルネサスのRZ/A2MのプログラミングをGUIベースで実現するもので、ルネサスが公開しているDRPライブラリを用いている。また、シマフジ電機のマイコンのI/O端子機能を仮想化する技術「fvIO」により、多種多様なセンサーデータの取得やモーター制御も可能になる。デモでは、Node-RED上のDRPライブラリの中身を入れ替えて、カメラの画像出力を動的に変更できることを示した。
明光電子は、IoT-Engineの採用事例として、朝日エティックが開発したガソリンスタンド向けLEDプライスサインを展示した。遠隔地から価格設定が可能で、レギュラーやハイオク、軽油など複数の価格情報を一括管理できる。また、端末機器を選ばず使用可能とのことだった。
東芝デバイスソリューションは、TRONプロジェクトリーダーの坂村健氏が学部長を務める東洋大学情報連携学部(INIAD)で行っている、サーキュレーターのモーターをIoT-Engineで制御して最適な温度環境にする実証実験環境を披露した。
この展示だけであれば前回の「2018 TRON Symposium」とほぼ同じ内容だが、今回はグーグル(Google)のスマートスピーカー「Google Home」や、サーキュレーターのモーターデータをモニタリングする「Raspberry Pi」などがつながっていた点が異なる。「IoT-EngineやIoT-AggregatorはオープンなIoTであり、他のIoTソリューションに簡単につなげられることが大きな特徴だ。このデモはそのことを示せていると思う」(東芝デバイスソリューションの説明員)としている。
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