リテールAI技術の推進に向けたプロジェクトが発足、サントリーや日本ハムが参加スマートリテール

トライアルカンパニー、サントリー酒類、日本アクセス、日本ハム、フクシマガリレイ、ムロオは、「リテールAI プラットフォームプロジェクト」を発足した。日本におけるリテールAI技術の推進に向けた取り組みを目的とする。

» 2019年12月12日 11時00分 公開
[MONOist]

 トライアルカンパニー、サントリー酒類、日本アクセス、日本ハム、フクシマガリレイ、ムロオは2019年11月22日、「リテールAI プラットフォームプロジェクト」を発足した。

 同プロジェクトは、日本におけるリテールAI(人工知能)技術の推進に向けた取り組みを目的とする。トライアルカンパニーが店舗、リテールAI技術、サントリー酒類と日本ハムがメーカー、日本アクセスが卸、フクシマガリレイが冷凍冷蔵ショーケースメーカー、ムロオが物流をそれぞれ担う。

 具体的には、トライアルカンパニーが、実店舗とIoT(モノのインターネット)デバイスやAI技術を活用して新しい買い物体験を追求。サントリー酒類は、消費者の購買行動や小売りの売場などをAIで分析し、最適な売り場提案や販促プロモーション施策につなげ、新たな価値創造やイノベーションを起こすことを目指す。日本ハムは、消費行動の解析や新カテゴリーの創造に着手し、商品開発、店頭の構築、販売促進、広告活動、物流改革に取り組む。

 日本アクセスは、廃棄ロスやチャンスロスを分析し、食品流通にリテールAIを取り入れ、新たな価値をもたらす活動を展開。フクシマガリレイは、売上、ロス、発注などの機能を持ち、店舗のプラットフォームとなるような冷蔵ショーケースを開発していく。ムロオは、AI データを使い既存の受発注から、より3M(ムリ、ムダ、ムラ)を取り除く仕組みを構築する。

 店舗、メーカー、卸、物流といった業界の垣根を超えた提携により、リテールAI技術の発展や流通小売での技術革新を目指す。今後はプロジェクトへの参画企業のさらなる増加を予定している。

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