開封検知機能付きNFCタグ搭載カプセルの本格提供を開始組み込み開発ニュース

凸版印刷とAmcor Capsulesは、ワインや蒸留酒向けの偽造防止NFCタグで協業する。両社が開発した、開封検知機能付きNFCタグ搭載カプセル「InTact」の本格提供を開始する。

» 2019年10月10日 08時00分 公開
[MONOist]

 凸版印刷は2019年9月24日、カプセル製造を手掛けるAmcor Capsulesと、ワインや蒸留酒向けの偽造防止NFCタグで協業すると発表した。両社が開発した開封検知機能付きNFCタグ搭載カプセル「InTact(インタクト)」の本格提供を開始する。

photo 開封検知機能付きNFCタグ搭載カプセル「InTact」 出典:凸版印刷
photo スマホでの真贋判定のイメージ 出典:凸版印刷

 InTactは、凸版印刷が開発した開封検知機能付きNFCタグと、Amcor Capsulesのカプセルを組み合わせて開発。カプセルは金属フィルムと非金属フィルムを組み合わせた独自構造で、ICタグの通信を阻害することはない。

 また、凸版印刷のNFCタグは、カプセルを破いたり、天面に穴を開けただけでも開栓を検知し、履歴をICチップ内に記録する。検知回路が断線した後もICタグとして機能するため、流通過程での不正を検知する。さらに、開栓後もスマートフォンでNFCタグを読み取ることで、キャンペーンなどの情報を提供できる。

 両社は2016年冬よりフランスのワイナリーで実証実験を実施しており、今回の協業で本格提供を開始する。今後も同ソリューションの機能拡充を進め、医療・医薬品や化粧品などのパッケージにも拡販を進める。

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