この記事は、2019年9月27日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
第4次産業革命など、デジタル技術やデータ活用の動きはますます広がりを見せています。その中で、さまざまな産業や業界でもこれらの動きに呼応する取り組みが具体化してきました。工作機械業界において、この第4次産業革命に必要な規格として打ち出され、大きなインパクトを与えたのが「umati」です。
「umati」は「universal machine tool interface」の頭文字をとったもので、「工作機械がネットワークを介してシステムと接続しデータ交換をするための共通のインタフェース規格」です。ドイツの工作機械工業会である「VDW」が中心となり2017年のドイツの工作機械展「EMO Hannover 2017」で初めて発表されました(※)。
(※)関連記事:工作機械の共通インタフェース「umati」とは何か?
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