ダイキン工業は、業務用空調機の室内ユニット内にあるドレンパンの汚れ度合いを定点カメラの画像から自動解析し、パソコンやタブレット端末で清掃の推奨時期を通知するサービス「Kireiウォッチ」を発売する。
ダイキン工業は2019年9月10日、業務用空調機内にあるドレンパンの汚れ度合いを定点カメラの画像から自動解析し、パソコンやタブレット端末で清掃の推奨時期を通知する、IoT(モノのインターネット)を活用したサービス「Kireiウォッチ」を発表した。発売は同年10月1日を予定している。
業務用空調機の室内ユニット内に定点カメラを設置し、ドレンパンの状態を定期的に自動撮影する。取得したデータは同社のクラウドに送信され、パソコンやタブレット端末を介して遠隔地からドレンパンを点検できる。これにより、目視点検やそれに伴う入室許可手続き、訪問日程調整、作業時間制限などの負担を軽減できる。
定点カメラは、ドレンパン内部の自動撮影時に照明を点灯するため、明かりの確保や室内ユニットの部品の取り外しが不要だ。撮影する画像は、特に確認が必要な排水部周辺を含む広範囲を確認可能で、汚れ度合いも画像解析で自動的に判定する。
この自動判定の結果を基にドレンパン清掃の推奨時期を見える化し、メールで通知する。ドレンパンの清掃は汚れの蓄積傾向の把握が困難なことから、必要以上に実施している場合があるが、この回数を抑制し、工数とコスト削減につなげる。
クラウド上に蓄積した画像データは、過去10年分を閲覧できる。他に、室内ユニットごとにドレンパン画像と汚れ度合いの推移を検索する機能も備えた。また、行政監査やビルオーナーへの清掃報告資料の作成を簡略化する、レポート作成機能も提供する。
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