世の中には、多彩なオンラインプラットフォームやデータライブラリが存在しており、世界の愛好家たちが作った3Dデータが集約されています。これらを活用することで、3Dデータを作成しなくても(3Dモデリングが苦手でも)3Dプリントを楽しむことができます。
なお、以下で取り上げたオンラインプラットフォーム/データライブラリのほとんどで、「データの用途は、非営利の個人利用に限定する」といった条件が付けられています。使用する際は、必ず利用条件を確認してください。
「Thingiverse」は、3Dプリンタ「MakerBot」の3Dデータ共有サイトです。ページ上部の[EXPLORE]から、[CATEGORIES]メニューをのぞいてみてください。「Art」「Fasion」「Gadgets」「Hobby」などのカテゴリーごとに、3Dモデルが分類されています。また「CUSTOMIZABLE THINGS」のメニューでは、基礎形状を選んだ後に、幾つかの部位を数値入力でカスタマイズできます。全てのモデルが3Dプリント可能な形式でダウンロードできます。また、自身で作成した3Dモデルも公開できますので、世界のユーザーに向けてアイデアを発信してみるのも面白いかもしれません。
「GrabCAD」は、プロユース向けのプラットフォームです。工業製品や自動車、航空機など、高度な設計がなされた3Dモデルが集まっています。ダウンロードとアップロードが可能です。データのファイル形式は3D CAD用形式ですので、3Dプリントする場合は、いったん3D CADでの読み込みが必要です。また、「challenges」カテゴリーでは、NASA(米国航空宇宙局)やエアバス、ストラタシスなどが企画する、さまざまなコンテストが実施されています。
「yeggi」は、3Dデータを検索するサービスです。幾つかのオンラインプラットフォームを横断的に検索できます。現在、200万を超えるデータにアクセスできるようです。例えば「GoPro」と入力すると、GoProに関連する拡張パーツやアイデアパーツが1900件ほどヒットします。もちろん、どの3Dデータも3Dプリント可能です。
「NASA 3D Resources」には、探査機や惑星、惑星の地表データなど、さまざまな宇宙関連のデータが公開されています。これらのデータはWebブラウザ上で閲覧できる他、3Dプリントに適したファイル形式でダウンロードできます。
スミソニアン博物館の収蔵品の3Dデータが100点ほど公開されています。これらのデータはWebブラウザ上で閲覧できる他、3Dプリントに適したファイル形式でダウンロードできます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.