三菱重工業はJXTGエネルギーと共同で、防爆性能を持つプラント巡回ロボット「EX ROVR(エクスローバー)」のプロトタイプ機による走行試験を実施した。複数フロア自律巡回走行、各種搭載センサーを使ったデータ取得などが試験された。
三菱重工業は2019年6月10日、JXTGエネルギーと共同で、防爆性能を持つプラント巡回ロボット「EX ROVR(エクスローバー)」のプロトタイプ機による走行試験を実施したと発表した。
試験は、岡山県倉敷市にあるJXTGエネルギー水島製油所で実施。階段昇降を含む手狭なプラント内の複数フロア自律巡回走行、各種搭載センサーを使ったデータ取得や、ドッキングステーションでの充電などの連続自動運転が試された。開発中のEX ROVRが、JXTGエネルギーのプラントでの日常的な巡回点検や非常時対応ができるだけの基礎的な機能要件を満たすと確認されたという。
EX ROVRは、引火性ガスの中でも、自らが出す電気火花や熱などで爆発、火災を引き起こす危険性を抑えるように開発された。防爆認証のATEX/IECExに適合し、Zone1に該当する可燃性ガスのある危険場所での使用を想定している。
両社は今回の試験結果を受けて改良を進め、多様なプラント環境で試験・実証を重ね、商用化を目指す計画だ。
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