あらゆる機器をIoT化する、IoT組み込みエンジンのライセンスを提供開始組み込み開発ニュース

JIG-SAWは、IoT組み込みエンジン「neqtoエンジン」のライセンス提供を完全サブスクリプションモデルとして、日本とアメリカで開始した。機器のIoT化と、クラウドからエッジ端末へのリアルタイムコントロールができる。

» 2019年06月10日 08時00分 公開
[MONOist]

 JIG-SAWは2019年5月16日、IoT(モノのインターネット)組み込みエンジン「neqtoエンジン」のライセンスを、完全サブスクリプションモデルとして日本と米国で提供開始したと発表した。IoTサービス「neqto」に搭載されているもので、あらゆる機器をIoT化する。

 neqtoは、RTOSベースの独自エッジ制御技術を活用したオールインワンIoTサービスだ。neqtoサービスでは、さまざまな機器やデバイスへのエンジンの組み込みと、広範な領域での本番利用を見据えた評価を提供してきた。

 今回のneqtoエンジン提供により、インターネットと通信できていない機器のIoT化が可能になる。また、I/O、PWM(パルス幅変調)、シリアル通信インタフェースを使用した遠隔制御により、クラウドからエッジ端末への「リアルタイムコントロール機能」ができるようになる。ビッグデータや深層学習など高度な処理はクラウドで制御し、機器内部で処理できる機能はエッジ側に限定するため、機器のIoT化と学習モデルの継続投入が可能だ。

photo 「neqtoエンジン」による機器やデバイスのIoT化イメージ(クリックで拡大) 出典:JIG-SAW

 新規開発時はもちろん、既存の機器へのIoT機能の追加もできる。既存機器の付加価値化を創出するとともに、空調や照明設備の制御、業務用ポンプ内の液体残量の自動残量検知、物流のトレーサビリティーなど、あらゆる機器のIoT化による業務効率化に貢献する。

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