会見には、AI人材の育成でAWS DeepRacerの活用を始めている大日本印刷から、同社 情報イノベーション事業部 C&Iセンター 副センター長の福田佑一郎氏が登壇した。
福田氏は「当社が成長領域と定める『知とコミュニケーション』『食とヘルスケア』『住まいとモビリティ』『環境とエネルギー』にとって、AIはなくてはならない存在だ。現在2000人のICT人材を5年以内に2倍の4000人に増やすという目標を掲げているが、AI人材についても現在の200人から5年以内に2倍の400人に増やしたいと考えている。そのためにAWS DeepRacerの活用を始めている」と説明する。
大日本印刷では、既にAWS DeepRacerコンソールを用いたAI人材育成の取り組みを始めており、2019年3月には社内レースとして「AWS DeepRacer GP(Grand Prix) Powered by DNP」を開催している。現時点でグループ会社を含めて73人が参加し「楽しみながら強化学習を習得でき、勉強会などを通してヒューマンスキルの向上も図れる」(福田氏)という。目標は、AWS DeepRacer Leagueでの優勝だ。なお、これらの取り組みにかかる時間は業務時間として数えられており、業務時間外の啓発活動にはなっていない。
現在のAWS DeepRacer GP Powered by DNPは、AWS DeepRacerコンソール内のバーチャルサーキットを使用しているが、実機のAWS DeepRacerと実コースを用いての開催も行う予定である。2019年6月後半以降は、定期的にAWS DeepRacer GP Powered by DNPを一般公開する方針。「既に実コースの作成についても、社内のデザイン部門に発注している」(福田氏)。また、AWSが主催する公式レースにも参加しており、シンガポール大会では12位と17位に入り、バーチャルサーキットの走行時間では5月18日時点でトップを記録している。
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