APPLE TREEは、準産業用途向け熱溶解積層方式3Dプリンタの新製品「Creator3」の予約販売を開始した。FLASHFORGE製3Dプリンタの使いやすさはそのままに、機能を大幅に改善している。
APPLE TREEは2019年4月26日、準産業用途向けFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「クリエイター」シリーズの新製品「Creator3」の予約販売を開始した。FLASHFORGE製3Dプリンタの使いやすさはそのままに、機能を大幅に改善している。価格は32万1000円(税別)で、今後1年間で500台の販売を目指す。
Creator3は、ダブルヘッドを持つデスクトップ型3Dプリンタ。左右独立したエクストルーダーにより、モデル材料とサポート材料の2ヘッドから材料が射出される。2色造形では、一般的な固定式ヘッドを装備するデスクトップ3Dプリンタの倍以上の品質を誇る。
サポート材料に水で溶けるPVAフィラメントを使用し、ビジュアル性の高い形状や微細形状のサポート部分を容易に除去できるため、シングルヘッドタイプでは造形できない複雑なモデルや可動オブジェクトの造形が可能だ。最大造形サイズは、300×250×200mmとなっている。
また、両ヘッドはどちらも300℃の射出温度に対応し、PLA、ABSに加え、PP、PC、PA(ナイロン)などのエンジニアリングプラスチック(エンプラ)製モデルを出力できるため、強度が必要な治具や機能確認用モデルの造形も可能である。
APPLE TREEはFLASHFORGE製3Dプリンタの販売、保守サポートを通じて豊富な経験を培ってきた。それを基に今回、製造業や教育機関へ向けてCreator3を拡販していく。
 いまさら聞けない 3Dプリンタ入門
いまさら聞けない 3Dプリンタ入門 3Dプリンタはインダストリー4.0の重要なピース?
3Dプリンタはインダストリー4.0の重要なピース? 「単なる試作機器や製造設備で終わらせないためには?」――今、求められる3Dプリンタの真価と進化
「単なる試作機器や製造設備で終わらせないためには?」――今、求められる3Dプリンタの真価と進化 金属3Dプリンタ活用3つのハードルと日本のモノづくりの今後
金属3Dプリンタ活用3つのハードルと日本のモノづくりの今後 金属3Dプリンタは量産対応とともに「誰でも使える」を目指す、ソフトウェアも続々
金属3Dプリンタは量産対応とともに「誰でも使える」を目指す、ソフトウェアも続々 足し引き自在で効果は無限大! 金属3Dプリンタと切削加工の複合機投入が本格化
足し引き自在で効果は無限大! 金属3Dプリンタと切削加工の複合機投入が本格化Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
メカ設計の記事ランキング