ハノーバーメッセ2018でも出展した、人手によるセル生産の作業支援を実現するデジタル屋台「Poka Yoke」システムは今回も出展。好調に導入が進んでいるという。三菱電機ヨーロッパでファクトリーオートメーション部門のプロダクトマネジメントとエンジニアリングのマネジャーを務めるステファン・クナーフ(Stefan Knauf)氏は「人手による組み立て生産の効率化や品質向上、データ活用は欧州でもテーマの1つとなっており、こうしたニーズに応えることができるポカヨケシステムは順調に導入が進んでいる。良い手応えだ」と語っている。
さらに、原氏は「ポカヨケシステムについても架台メーカーとのコラボレーションで実現した。欧州の工場には欧州独自の生産におけるニーズが数多く存在し、日本から全てこうしたニーズを捉えることは難しい。欧州企業との協業によりこれらのきめ細かいニーズを拾えていることが導入につながっている」と協業の価値を強調する。
発展を続けるポカヨケシステム。日本では棚はそのままの場合が多いが、デモ展示では欧州でのニーズに合わせて、フラップ式の扉を設置していることが特徴だ。「こうした発想はあまりなかった」(原氏)としている(クリックで拡大)新たに製品の順次投入が発表されているCC Link IE TSN対応製品も紹介。CC Link IE TSNにより、画像情報と制御情報を同じケーブルで流すデモを行った。クナーフ氏は「ワンケーブルテクノロジーの1つとして注目されている。まだ実導入レベルの関心ではないが、TSNへの関心度も含めて、技術としての期待感はある」と語っている※)。
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