ICチップにクライアント証明書を書き込むIoTセキュリティサービスIoTセキュリティ

GMOグローバルサインとBig Good Intelligent Systemは、IoTデバイスのセキュリティサービス「G-Shield」を開発した。ICチップの汎用的なメモリ空間とは物理的に隔離された領域に、GMOグローバルサインが発行するクライアント証明書を書き込める。

» 2019年04月08日 08時00分 公開
[MONOist]

 GMOグローバルサインは2019年3月15日、Big Good Intelligent Systemと共同で、IoT(モノのインターネット)デバイスのセキュリティサービス「G-Shield(ジーシールド)」を開発し、提供を開始した。

 G-Shieldは、ICチップの汎用的なメモリ空間とは物理的に隔離された領域(トラストゾーン)に、GMOグローバルサインが発行するクライアント証明書を書き込めるサービスだ。ICチップを搭載するIoT製品のシリアル番号とひも付けたクライアント証明書を書き込むことで、「その製品が本当に製造元の製品である」ことを証明できる。

 同サービスにより、製品を出荷する前段階でセキュリティ対策を2つ施せる。1つ目は「IoT製品の通信を行うサーバ間で、電子証明書を利用した相互認証」、そして2つ目は「IoT製品と通信を行っているサーバ側との通信の暗号化」だ。

 GMOグローバルサインは、同サービスの提供開始に合わせ、台湾の半導体プロバイダーRealtek Semiconductorと共同で研究を開始。G-Shieldの技術を生かし、ICチップの段階からの高いセキュリティ対策を目指す。

 さらに、IoTスマートホーム製品の販売代理店事業を展開する日栄インテックと、中国O-filmグループでスマートホーム製品の企画開発などを手掛けるShenzhen Atte Smart Techが、G-Shieldの採用を決定した。今後は両社を通じて、「クライアント証明書」による強固なセキュリティ対策を施した製品をスマートホーム市場に向けて提供する。

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