ストラタシス・ジャパンは、産業用途向けのFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタ「F123シリーズ」の新製品「F120」の販売開始を発表した。
3Dプリンタ大手Stratasysの日本法人であるストラタシス・ジャパンは2019年4月2日、産業用途向けのFDM(Fused Deposition Modeling:熱溶解積層)方式3Dプリンタ「F123シリーズ」の新製品「F120」の販売開始を発表した。
F120は、造形サイズと使用可能な素材に応じて展開してきたF123シリーズ(F170/F270/F370)に加わる新製品で、デスクトップタイプの“ユーザーフレンドリー設計”が特長。遠隔式自己監視、USB接続での造形が行えるプラグ&プリント機能、タッチスクリーンインタフェースによる直感的な操作、3Dプリントソフトウェア「GrabCAD Print」による効率化されたワークフローにより、複雑な操作を排除し、初心者でも簡単に活用できるという。
省スペース設計も特長の1つ。F120の本体サイズは889×869.95×720.59mmで、重さが124kgと、F123シリーズの中で最もコンパクト。
最大造形サイズは254×254×254mmで、積層ピッチは127〜330μm。造形スピードは競合他社のデスクトップ型3Dプリンタ製品と比較して、2〜3倍程度高速だとし、外付けの大容量フィラメントボックスを使用することで材料交換の頻度を減らし、中断することなく、最大250時間までの造形が可能だという。
汎用(はんよう)性の高いエンジニアリングプラスチックであるABS(ABS-M30)と、優れたUV耐候性と耐熱性を備えるASAの2種類の素材が使用できる。また、ハンズフリーで除去が簡単なQSRサポート材(アルカリ水溶性サポート)に対応する。
F120のメインターゲットはデザインスタジオやオフィス、教育施設など。技術的ノウハウのないまま信頼性と精度が求められるパーツ製作に取り組まざるを得ない状況であっても、簡単に使用でき、基本レベル以上の造形が実現できるとする。
なお、国内販売代理店のアルテックおよび丸紅情報システムズは同年4月3日から取り扱いを開始している。
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