サイバネットシステムは、照明設計解析ソフトウェアの最新バージョン「LightTools 8.7」を発売した。迷光解析機能の強化や光学特性の改良などにより、光学シミュレーション精度やユーザビリティが向上した。
サイバネットシステムは2019年3月18日、照明設計解析ソフトウェアの最新バージョン「LightTools(ライトツールズ) 8.7」を発売した。
LightToolsはSynopsysが開発し、サイバネットシステムが販売、サポートするセンサー光学系や照明光学系の設計解析を実施するソフトウェア。試作前の設計支援、試作後の詳細解析、実機との比較検証など幅広い用途で利用されている。最新版のLightTools 8.7は迷光解析機能の強化や光学特性の改良などにより、光学シミュレーション精度やユーザビリティが向上した。
迷光解析に利用されているレイパス機能はこれまで光路を1つ1つ選択して確認していたが、迷光を照度値で影響度順にソートする機能を追加することで迷光の影響度合いを数クリックで表示できるようになった。これにより効率的な迷光の原因となる光の特定と修正が可能になる。
また散乱機能の追加により研磨された光学面における光の散乱をパラメーターで定義(Harvey-Shack散乱、ABg散乱)、粗面における凹凸の傾斜を数値として定義(マイクロファセット<微細表面>散乱)、ちりやほこりなどの微粒子の影響をモデル化(コンタミネーション散乱)できるようになった。簡単かつ高精度なシミュレーションを実現する。
他にも、グレアの影響を試作前にシミュレーションして予測できる「Human eye」機能を追加した。自由曲面設計機能に2次光学系を考慮したゆがみ補正、光源の入射面側の自由曲面設計、自由曲面のフレネル損失分布機能なども行うことができる。
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