NEC、カルビーへ「店頭棚割画像解析サービス」を提供製造IT導入事例

NECは同社の「店頭棚割画像解析サービス」がカルビーに採用されたと発表した。小売店舗の売り場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影し、画像認識によって商品の陳列状況を高精度に解析する。店舗営業担当者の調査業務効率化を狙う。

» 2019年03月25日 09時00分 公開
[MONOist]

 NECは2019年2月26日、同社の「店頭棚割画像解析サービス」がカルビーに採用されたと発表した。

 店頭棚割画像解析サービスは、小売店舗の売り場にある商品棚をスマートフォンのカメラで撮影し、画像認識によって商品の陳列状況を高精度に解析する。陳列状況を正確に把握し、店舗営業担当者の調査業務を効率化できる。他に、具体的な改善施策の検討や施策後の陳列状況のチェックにも活用できる。

photo システム画面 出典:NEC

 カルビーはシリアルブランド「フルグラ」を対象として、2018年12月から近畿地区で同サービスの利用を開始した。2019年5月からの全国展開を目標として導入を進めている。これまでカルビーでは営業担当者が店舗の売り場へ行き、目視で陳列状況を調査していたが、調査工数が増大であることやデータ化した情報を関係者間で正確に把握することが課題となっていた。

 2018年5月にカルビー近畿地区で実施した実証試験では、不定形状なため高度な画像認識技術が求められる袋商品についても陳列状況を把握でき、サービスの有効性が示されたという。

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