NECは、カメラから顔や体の一部が見えない部分がある人物でも、外観画像から高精度に照合する「人物照合技術」を開発した。全身の外観画像を用いて、後ろ向き、横向きの人物でも照合できる。
NECは2019年2月7日、カメラから顔や体の一部が見えない部分がある人物でも、外観画像から高精度に照合する「人物照合技術」を開発したと発表した。全身の外観画像を用いて、後ろ向きや横向きの人物でも照合できる。
深層学習技術に独自の工夫を加え、カメラから見えない部分がある人物でも、服装や体形などの外観を分析することで、同一人物か異なる人物かを判定する。人物照合率は約9割と高精度で、人混みや物陰がある環境など、人と人、人と物の重なりで顔や体の一部が見えない場合でも、その他の部分を自動的に選択して人物を照合する。
また、効果的に深層学習技術を利用し、複数のカメラで撮影されたさまざまな角度の人物を照合できる。後ろ向きや横向きなど、顔が見えない場面でも、カメラ映像のみで人物照合が可能になった。
今後、人や遮蔽(しゃへい)物が多い大規模施設内の警備支援、顔認証技術との組み合わせによる迷子の捜索など、さまざまなサービスへの応用が期待できる。
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