富士ソフトは、フィリップス・ジャパンと協業し、医療機器業界に向けてMicrosoftの「HoloLens」を活用したサービスを展開する。大型医療機器を配置する空間に、HoloLensで実スケールのイメージを表示するサービスの提供に取り組む。
富士ソフトは2018年12月6日、フィリップス・ジャパンとの協業を発表した。医療機器業界に向けて、Microsoftのヘッドマウントディスプレイ型デバイス「HoloLens(ホロレンズ)」を活用したサービスを展開する。
HoloLensは、目の前の現実世界に仮想世界の3Dホログラフィックを重ねて表示し、「Mixed Reality(複合現実)」を構築する。単体で動作するため、歩行範囲に制限がなく、両手も空くため、ビジネスでの適用が期待されている。
今回の協業では、大型医療機器を導入する前に、HoloLensで機器を配置する空間に実スケールのイメージを表示するサービスの提供に取り組む。空間を動き回っても表示が追従し、機器を配置した後の室内イメージを確認できる。配置した機器の動作イメージもアニメーションで確認でき、データ出力機能により、施設設計の時間短縮も可能だ。
両社は、フィリップスが2019年5月に宮城県仙台市に開設予定の「Philips Co-Creation Center」でサービスの使用開始を目指す。同センターは、フィリップスの日本で初めてのイノベーション研究開発拠点となる。また、将来的には、利用可能な医療機器の拡充、医療機器のトレーニングや医療機器のマニュアルとしての活用など、さまざまな展開を目指すとしている。
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