フロントガラスがくもらない、水分を吸収する樹脂膜コートで材料技術

AGCは2018年12月19日、同社が開発したくもりにくいガラスがダイハツ工業の「コペン クーペ」のフロントガラスに採用されたと発表した。ドライバー視界部での採用は「世界初」(AGC)だとしている。

» 2018年12月20日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 AGCは2018年12月19日、同社が開発したくもりにくいガラスがダイハツ工業の「コペン クーペ」のフロントガラスに採用されたと発表した。ドライバー視界部での採用は「世界初」(AGC)だとしている。

 くもりにくいガラス「eXeview」は、水分を吸収する独自の樹脂膜コートが施されている。車内の水分を吸収するため、結露が起きにくくなるという。これにより、デフロスターの操作回数を低減するとともに、視界を良好に保つ。

くもりにくいガラス(左)と通常のガラス(右)の比較(クリックして拡大) 出典:AGC
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AGCの技術でくもらないフロントガラス(クリックで再生) 出典:AGC

 コペン クーペは200台限定の発売で、2019年1月11日からWebサイトで商談希望者を募集する。2016年の東京オートサロンで出展したコンセプトカーが好評だったことから、市販化した。ハードルーフには、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用する。荷物は開閉式のガラスハッチから出し入れする。この他、標準装備として、MOMO製の革巻きステアリングホイールやMT車のフロントスーパーLSD、BBS製の鍛造アルミホイールを採用している。ディーラーオプションでは、HKSとのコラボレーションによるスポートマフラーヤサスペンションキットを新設する。

コペン クーペの外観(クリックして拡大) 出典:ダイハツ工業
ハードルーフはCFRP製だ(クリックして拡大) 出典:ダイハツ工業

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