―― 純チタンは積層造形でメジャーな材料なのでしょうか。
日本では純チタンの取り組みはほとんどない。そのため積層造形によって造形された純チタンの造形データや物性データもない状態だ。従来の製造方法で製造されたJIS規格の材料に対して、劣っているのか優れているのかすら分かっていない。そこでさまざまな向きなどの条件で造形しながら、引張強度や疲労強度などの特性を調べているところだ。特に疲労強度の検査は大変で1回に2カ月程度掛かる。
股関節の疾患を持つ患者は日本の女性に特に多い。医学界でも日本オリジナルのパーツの必要性が長くいわれてきた。まずはこの股関節疾患で実績を作ることができればと思う。
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日本の積層造形の取り組みは周回遅れ、今から世界に追い付くには?(後編)Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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