三菱電機は2018年11月26日、同社子会社で主にゴム製品を製造販売するトーカン(千葉県松戸市)が、製造委託元と取り交わした契約仕様を満足しないゴム製品を出荷していたと発表した。また、トーカン製品を組み込んだ三菱電機の一部製品について顧客との契約仕様を満たしていない状態にあることを確認したという。
三菱電機は2018年11月26日、同社子会社で主にゴム製品を製造販売するトーカン(千葉県松戸市)が、製造委託元と取り交わした契約仕様を満足しないゴム製品を出荷していたと発表した。また、トーカン製品を組み込んだ三菱電機の一部製品について顧客との契約仕様を満たしていない状態にあることを確認したという。
トーカンは、エスカレーター用手すりや昇降機用ローラー、電子機器用放熱絶縁ゴムなどを製造販売する三菱電機グループ企業。トーカン製品の多くは三菱電機向けに販売されているとみられ、三菱電機製品にも同事案の影響が波及した形となる。
三菱電機では、契約仕様を満足せず出荷されたトーカン製品が同社製品の性能におよぼす影響の有無を検証したところ問題が無いことを確認したとし、関係顧客への報告を進めているとする。
同事案については、2018年11月21日頃より一部メディアで「必要とする検査を複数年にわたり未実施だった」などと報じられていた。検査の実施有無が同事案の直接原因となったかに関して、MONOistが三菱電機に回答を求めたところ「現在調査中のため回答できない」(三菱電機広報)と言及を避けた。
三菱電機は、同事案について「速やかに対応を進め、内容を公表する予定」としている。
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