ダイソンは2018年8月30日(現地時間)、電気自動車(EV)の開発に向けて、2億ポンド(約297億円)を投じてテストコースなどを整備すると発表した。
ダイソンは2018年8月30日(現地時間)、電気自動車(EV)の開発に向けて、2億ポンド(約297億円)を投じてテストコースなどを整備すると発表した。同社本社にほど近い、英国ウィルトシャー州ハラビントンに開設する研究開発拠点に、10マイル(約16km)を超えるテストコースを整備する。また、2000人の人員が勤務できる4万5000m2の開発スペースも設ける。
テストコースには、乗り心地や操縦性、先進運転支援システム(ADAS)を試験する複数種類のコースを設定する。車両の性能を総合的に検証するため、オフロードやアスファルト舗装、傾斜やコーナー、勾配をさまざまに設ける。
同社は2014年からEVの開発に取り組んでいる。2017年には、20億ポンド(約2974億円)を投資して、2021年にEVを発売することを明らかにした。既にハラビントンの研究開発拠点に8400万ポンド(約124億円)を投じた。EV開発チームは現在400人体制で、ハラビントンに移転している。さらに追加で300人のエンジニアを採用する。今後、同拠点の建屋を拡張するとともに、1万5000m2の試験用スペースを確保する。
EV開発プロジェクトのベースとなるのは、全固体電池やモーター、視覚システム、ロボット工学、空調、空気力学といったこれまでに培ってきた技術だという。ダイソン CEOのジム・ローウェン氏は、同拠点について「世界的な車両試験用キャンパスとなる。EV開発の次の局面に注力し、グローバルな研究開発機関としての立場をさらに強化していく」とコメントしている。
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