ストップウォッチによる測定法は、以下の4種類に分類することができます。時間分析の方法による精粗は、結果を適用する目的に合わせて適した方法を選べば良いでしょう。一般的に、ストップウォッチによる観測可能な最小時間は1.5〜2秒程度とされています。
(1)内容
最も一般的に使用される方法で、時間観測中にストップウォッチを途中で止めずに回し続けて測定します。つまり、観測開始と同時にストップウォッチを押し、要素作業の切れ目でストップウォッチの目盛りを読み、観測用紙へその時の“読み(通し時間)”を要素作業ごとに「R:Read」欄へ記入します。所定の回数の観測が終了したら、互いに隣り合う要素作業の時間値の読みを差し引いて各要素に要した個別時間を算出します。
(2)特徴
(1)内容
この方法は要素作業ごとに作業開始を0から始め、作業の切れ目ごとに目盛りを読んでストップウォッチの針を直ちに0に戻して、各要素作業の時間値を観測用紙に記入していきます。
(2)特徴
(1)内容
2個または3個の時計を使用する方法で、この方法には継続時間観測と繰り返し時間観測の2通りがあります。
(2)特徴
(1)内容
1サイクル中に含まれる要素作業の総数より順番に1つ少ない要素作業を1つにまとめて時間を測定します。
例えば、A、B、C、D、Eの要素作業がある場合に、Aの作業始めにストップウォッチをスタートさせ、Dの作業終わりにストップウォッチを止め、その時間を読みます。おおむね観測回数が10回程度の平均値をとります。すなわち、Eの作業を除いた他の作業を一括して観測します。同様にして、Aを除いたもの、Bを除いたもの、Cを除いたもの、Dを除いたもの、このようにして、要素作業の数だけ観測し、おのおのの平均値を計算し、以下の図1のように計算すれば、AからEまでの各要素作業を観測することができます。
(2)特徴
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