アマダがプレス加工周辺装置のオリイメックを買収、一貫自動化へFAニュース

アマダホールディングスは2018年8月8日、名村造船所が100%の株式を保有するオリイメックの全株式を取得する株式譲渡契約を締結し、完全子会社とすることを発表した。

» 2018年08月20日 07時00分 公開
[MONOist]

 アマダホールディングスは2018年8月8日、名村造船所が100%の株式を保有するオリイメックの全株式を取得する株式譲渡契約を締結し、完全子会社とすることを発表した。

 オリイメックは1962年創業で、金属プレス加工ラインの自動化に必要な材料供給装置や搬送ロボットなどの周辺装置を展開する。市場ニーズを的確に捉えた商品や加工ラインシステムを創出する技術開発力と、国内外の販売、サービス網を通じた提案力を強みとしている。

 人手不足などが国内外で深刻化する中で、工場内でもさらなる自動化の拡大を推進する動きが広がっているが、アマダホールディングスではプレス事業の競争力強化のために金属プレス加工のトータルソリューションを提供できる体制構築を推進。これらの体制を早期に確立することを目指して、オリイメックの買収を決めた。取得価格は125億円で、株式譲渡は10月初旬を予定し、オリイメックは手続き完了後も顧客や取引先との関係を維持しながら主要商品の製造や販売、サービスを継続する。

 この買収により、アマダグループのプレス加工機械とオリイメックの周辺装置を一体化させた総合的な自動化ソリューションをワンストップで提供する。具体的には、主に自動車部品の加工ライン向けに、複数のプレス加工機械と搬送ロボットをつなげて同期制御を行うタンデムラインシステムを展開する。また、両社が持つ販売、サービス網や技術提案力を相互に活用することで、グローバルでプレス事業の拡大を目指していく。

 さらに今後は、両社の技術を融合させた金属加工の新たな自動化ソリューションの開発を進める方針を示している。

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