車載イーサネットPHYが国内車載ソフトウェア標準化団体の準拠認定を取得組み込み開発ニュース

Marvell Semiconductorは、1000BASE-T1準拠の車載イーサネットPHY「88Q2112」が、日本の車載ソフトウェア標準化団体であるJASPARの適合試験に合格したと発表した。

» 2018年06月12日 08時00分 公開
[MONOist]

 Marvell Semiconductorは2018年5月24日、1000BASE-T1準拠の車載イーサネットPHY(物理層トランシーバー)「88Q2112」が、日本の車載ソフトウェア標準化団体であるJASPAR(Japan Automotive Software Platform and Architecture)の適合試験に合格したと発表した。

 88Q2112は、転送速度1GbpsのイーサネットPHY。メディア依存インタフェース終端抵抗を内蔵し、外付け部品を低減できるため、ボードコストが削減する。3.3V単一電源で動作し、1.8V、2.5V、3.3VのLVCMOS I/O規格にも対応する。

 適合試験では、電磁両立性(EMC)エミッションやイミュニティの試験、RFイミュニティに対するバルク電流注入(BCI)試験、Gビット互換ハーネス利用による極温試験などが実施された。さらに88Q2112は、静電気放電(ESD)や対誘導ノイズ、最小絶縁抵抗試験、クロックスキュー、信号線の電源ショートやグラウンドショートの試験も含めた全ての試験に合格した。

 JASPARの次世代高速LANワーキンググループは、年内に信号線のインピーダンス、ACカップリング、終端抵抗、CMC、ESD、水晶振動子について新しい規格を発行し、自動車部品メーカーやOEM業界へ1000BASE-T1技術の導入を加速させたいとしている。

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