ベルギーの鋼材メーカーであるBEKAERT(べカルト)は2018年6月5日、日本進出50周年に際し記者会見を開催し、日本でのここまでの取り組みと今後の方向性について語った。
ベルギーの鋼材メーカーであるBEKAERT(べカルト)は2018年6月5日、都内で日本進出50周年に際し記者会見を開催し、日本でのここまでの取り組みと今後の方向性について語った。
ベカルトは1880年の創業で130年以上の歴史を持つ老舗企業だ。120カ国で展開し従業員数は約3万人、グループ総売上高は48億ユーロ(約6157億円)となっている。スチールワイヤー加工と被覆を含むコーティング技術に強みを持ち、特に自動車用タイヤの補強材となるスチールコードでは「全世界で約30%のシェアを獲得しており、世界1位だ」(ベカルト CEOのマシュー・テイラー氏)としており、ワイパー用の線材も含め、自動車向けで多くの顧客を抱えている。
ただ、自動車用途だけではなく、建設や土木用途でのコンクリート補強材、半導体のソーイングワイヤの他、有刺鉄線、本、ノートで使うワイヤなど、幅広い用途で利用されている。
べカルトの日本進出は1968年のこと。その後ブリヂストンとの提携で合弁会社なども設立。現在もブリヂストンとは強固なパートナーシップを保っているという。テイラー氏は「ベカルトの売上高の内、日本企業の売上高は10%を占めている。加えて日本企業とのパートナーシップにより、ユニークな製品やソリューションを開発できる場でもある。タイヤメーカー各社の他、旭硝子やキヤノンやエプソンなど、さまざまな取り組みを進めてきた」と述べている。
今後に向けては「線材メーカーとして、鋼線などの製品をただ単に売るだけではなくソリューションプロバイダーとして、顧客企業との共同開発などを推進し、新規顧客や新規ビジネスモデルの開拓を進めていきたい」とテイラー氏は述べている。
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