ALSOKは警備・災害監視用ドローンに有線で電源供給と映像伝送を行い、長時間高画質な監視を可能にする「有線ドローンによる広域監視システム」を開発した。2018年9月に、同システムを用いた監視サービスを開始する予定だ。
ALSOK(綜合警備保障)は2018年5月7日、警備・災害監視用ドローンに有線で電源供給と映像伝送を行うことで、長時間にわたって上空からの高画質な監視を可能にする「有線ドローンによる広域監視システム」を開発したと発表した。
同システムは、ドローン本体と専用有線ケーブル、専用ウインチ、発電機、ALSOK画像クラウドで構成される。同システムにより、長時間にわたって高精細カメラで広域を監視できる。これにより、大規模イベント時には警備の死角をなくし、俯瞰視点からの状況把握による適切な人員配置や人流誘導が実施でき、より安全で高品質な警備体制が敷ける。大規模災害発生時には、迅速に被災状況の長時間にわたるリアルタイムな把握や監視を行える。
ALSOKでは、同システムを活用し、指定の場所で有線ドローンによる長時間撮影を実施してリアルタイムな映像を提供する「有線ドローンによる広域監視サービス」を同年9月頃より全国で開始する予定だ。
また今後、同システムと車両を一体化させて災害発生時に速やかに現地へシステムを輸送し、短い準備時間で飛行させることや、施設に常設し、24時間365日稼働しているALSOK監視センターからの遠隔操作による飛行とリアルタイム映像提供の実施を検討している。
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