カメラやディスプレイ技術を実車で体験、京セラがEVスポーツカーで車載情報機器

京セラと電気自動車(EV)ベンチャーのGLMは「人とくるまのテクノロジー展2018」に共同でコンセプトカーを出展する。

» 2018年05月23日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]
写真左から京セラ 研究開発本部長の稲垣正祥氏とGLM COOの田中智久氏(クリックして拡大)

 京セラと電気自動車(EV)ベンチャーのGLMは2018年5月22日、東京都内で会見を開き、「人とくるまのテクノロジー展2018」(2018年5月23〜25日、パシフィコ横浜)に共同でコンセプトカーを出展すると発表した。

 ベース車両はGLMのスポーツカータイプのEV「トミーカイラZZ」で、カメラやディスプレイなど京セラの車載向け製品を搭載。京セラは実走行が可能な形で技術をアピールすることにより、量産車への提案を強化する。

カメラで従来のミラーを置き替えたサイドミラー。サラウンドビュー用のカメラも一体化している(クリックして拡大)

 コンセプトカーには12種類の製品を実装した。運転支援に関する部品では、従来のミラーをカメラとディスプレイで置き換える電子ミラーを採用している。ルームミラーとサイドミラーを電子ミラーにした。メータークラスタやセンターインフォメーションディスプレイにはカメラを内蔵しており、ドライバーのわき見を検知できる。サラウンドビューシステムの4つのカメラを含め、合計9個の車載カメラを活用する。

 この他にも、ディスプレイのタッチ入力に対するフィードバックを伝える触覚伝達技術や、セラミック技術を応用したピエゾスピーカー、ペルチェ素子を使用したエアコンやシートヒーターも搭載した。京セラが開発した合成オパールも、シート素材やステアリングの加飾に使用する。

 京セラはトミーカイラZZに搭載した技術以外にもさまざまな製品を出展する。アンテナ回路一体型のミリ波レーダー用基板は、異種材料の貼り合わせ技術やビルドアップ層による配線の高密度化が特徴だとしている。カメラとライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)を統合処理するフュージョンセンサーも参考出品する。ライダーの分解能は0.05度で「世界最高レベル」(京セラ)だという。また、独自の光学系部品でメカレス化し、信頼性向上と小型化を実現した。

アンテナ回路一体型のミリ波レーダー用基板(左)。ヘッドアップディスプレイ用液晶ディスプレイ(右)(クリックして拡大)

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