トヨタ子会社のTRI、高度安全運転支援の開発強化でテストコース新設自動運転技術

トヨタ自動車の子会社で人工知能の研究開発を行うToyota Research Institute(TRI)は、米国ミシガン州に自動運転開発用の新たなテストコースを建設することを発表した。2018年10月から稼働する。

» 2018年05月10日 16時00分 公開
[上田奈々絵MONOist]

 トヨタ自動車の子会社で人工知能の研究開発を行うToyota Research Institute(TRI)は2018年5月4日、米国ミシガン州に自動運転開発用の新たなテストコースを建設することを発表した。2018年10月に稼働する計画。

 新テストコースは、ミシガンテクニカルリソースパーク(MITRP)内の24万m2の土地に設ける。公道では危険が伴うケースや、特異な状況下で発生する事例の運転シナリオを安全に再現し、テストを行う。

 今回建設するのは、混雑した都会の交通状況や滑りやすい路面、入口と出口のある片側4車線の高速道路などを模したテストコースだ。これらを活用して、人間がクルマを運転することを前提とした高度安全運転支援システム「ガーディアン」の開発を加速させる。

 MITRPはさまざまな自動車関連企業が利用する施設だが、新テストコースはTRIが専有で使用する。TRIで新テストコースの設計や建設、メンテナンスを行う。また、TRIはMITRPが持つ他の施設も利用する。

 TRIはカリフォルニア州の「GoMentum Station」、ミシガン州の「Mcity」や「American Center for Mobility」とパートナーシップを締結しており、新テストコースも含めたさまざまな施設を活用することで公道以外でのテストを広く行えるようになる。

写真の楕円形のテストコース内にTRIのテストコースを建設する(クリックして拡大) 出典:トヨタ自動車

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