「つながるクルマ」が変えるモビリティの未来像

NTTドコモがヴァレオと協業、コネクテッドカー関連の取り組み加速モビリティサービス

NTTドコモとヴァレオグループは、コネクテッドカーとモビリティサービスの開発・提供で協業する。

» 2018年04月19日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]

 NTTドコモとヴァレオグループは2018年4月12日、コネクテッドカーとモビリティサービスの開発・提供で協業すると発表した。両社の持つ技術やソリューションを連携することにより、自動車向け通信サービスや車載機器の提供、5GやV2Xを活用した次世代モビリティサービスの開発、スマートフォンを活用した車両向けサービスの提供、車載機器をコントロールするソリューションの開発、提供に取り組む。

 ヴァレオはライダー(LiDAR:Light Detection and Ranging)を始めとするセンサー、運転支援システムや自動運転技術、電動パワートレインなどに強みを持つ。電子ミラーや、ドライバーの体調・気分の検知といった新技術も手掛ける。

 NTTドコモはIoT(モノのインターネット)向けの通信や2020年の商用化を目指す5Gを活用し、自動車をはじめとするIoT機器の拡大や利用促進に取り組む。ヴァレオグループの他にもトヨタ自動車やデンソー、Continental(コンチネンタル)らとコネクテッドカーに関して協業しており、セルラーV2Xの実証実験やエッジコンピューティングの団体にも参加している。また、人工知能(AI)技術を活用したタクシーの配車効率化といった新サービスの開発も行う。

 2017年7月付で、NTTドコモはIoTビジネス部の下にコネクテッドカービジネス推進室を設置。コネクテッドカーの普及拡大を見込み、自動車業界のパートナーとともに便利で楽しいコネクテッドカーの実現を目指すとしている。AIを活用したテレマティクスサービスの提供も同室の役割に掲げる。

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