この記事は、2018年2月23日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
MONOistでは、さまざまな製造業のさまざまな部門の人に会う機会がありますが、触れ合っていく中で、よく耳にするのが設計部門と製造部門のあつれきです。それぞれのKPI(主要業績評価指標)が異なるため、当然といえば当然なのですが、それ以上に対抗意識やコンプレックスなどが複雑に絡まりあって、なんとも言えない因縁めいたものを感じることがあります。
そもそも、オフィスワーカーである設計者と現場ワーカーの製造技術者では、抱える文化的背景が異なります。さらに、経営面での価値がそれぞれを行き来したということも因縁の根を深くしているような気がします。
- “安川版インダストリー4.0”を実証へ、埼玉県入間市に新工場を建設
安川電機は、同社が目指す次世代生産システム“安川版インダストリー4.0”を実証する場として、埼玉県入間市のモーションコントロール事業部入間事業所内に新工場「ソリューションファクトリー」を建設する。同工場ではIoTやAI(人工知能)を活用し、生産と製品の両面で新たなモノづくりの形を模索する。
- 「IoT導入の壁」をフレームワークとして活用する
製造業におけるIoTの導入では、OTとITの融合をはじめさまざまな課題がある。そこで、先行事例から抽出したIoT導入に向けた整備事項、すなわち「IoT導入の壁」について、前後編に分けて解説する。前編では、6つある「IoT導入の壁」を見ていこう。
- 立ちはだかりし実践の壁とあふれ出す批判――3D設計推進者の憂鬱
機械メーカーで3D CAD運用や公差設計/解析を推進する筆者から見た製造業やメカ設計の現場とは。「3D CADを使ってくれない」「PDMで大騒ぎ」「CAEへの重すぎる期待と辛らつな声」など、今回は3D CAD推進の現場の声と、推進者の心の叫び(?)をお届け。
- 「つながる産業」は進撃の合図か、経産省が考える日系製造業の現在地
第4次産業革命といわれるIoTなどを活用した産業変革が加速している。この新たな波を捉えるべく各国政府の取り組みが進む。日本でも2017年3月に「Connected Industries」を発表。さらにドイツとの間では「ハノーバー宣言」で連携強化を図る。これらの動きに関わってきた経済産業省 製造産業局局長の糟谷敏秀氏に日本の製造業の現在地を聞いた。
- 第4次産業革命が生みだす「つながる産業」、3つのWGが目指すもの(前編)
ロボット革命イニシアティブ協議会は2017年6月に3つのワーキンググループの活動報告と2017年度の取り組み方針について紹介した。本稿では前編で「IoTによる製造ビジネス変革WG」と同WGのサブWG活動内容を、後編で「ロボット利活用推進WG」と「ロボットイノベーションWG」の活動の様子を紹介する。
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