フォルクスワーゲンが往年の名車“ワーゲンバス”のEV版「I.D.BUZZ」を含む日本初公開の8モデルを東京モーターショーで披露。これまで“ピープルズカー(大衆車)”をけん引してきた同社が提案する、電動化が進む世界での“皆に愛されるクルマ”とは?
Volkswagen(フォルクスワーゲン)は2017年10月25日、「第45回東京モーターショー 2017」(プレスデー:10月25〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日)のプレスブリーフィングで、往年の名車“ワーゲンバス”の電気自動車(EV)版「I.D.BUZZ」を含む日本初公開の8モデルを披露した。
I.D.BUZZは、2017年1月開催のデトロイトモーターショー2017で世界初公開したモデル。同社の新世代EVラインアップ「I.D.ファミリー」の1台で、1960〜1980年代に通称“ワーゲンバス”の名でサーファーやキャンパーに人気を博した「Volkswagen Type2」をモチーフとしている。
「未来のピープルズカーもフォルクスワーゲンでなくてはいけない」――。
同社乗用車ブランド セールス・マーケティング・アフターセールス担当取締役のユルゲン・シュタックマン氏は、I.D.BUZZを前にしてこう語る。同社は電動車(eモビリティ)でもマーケットリーダーになることを目指し、2025年までに年間100万台のeモビリティを販売するという目標を掲げている。これまで“ピープルズカー(大衆車)”をけん引してきた同社だけに、eモビリティの世界でも“皆に愛されるクルマ”を世に送り出すことが求められるのだ。
デトロイトショーでお披露目した後「多くのユーザーから『ぜひ作ってほしい』という要望が届いた」(シュタックマン氏)というI.D.BUZZ。このコンセプトカーをベースにした市販車が2022年に発売されることが既にアナウンスされている。
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