サイバネットシステムは、夜間運転照明環境シミュレーションソフトウェアの最新バージョン「LucidDrive 2017.03 Service Release 1」を発売した。ドライバーの行動をリアルに再現する機能を追加し、AFS/ADBの評価を容易にする。
サイバネットシステムは2017年5月30日、夜間運転照明環境シミュレーションソフトウェアの最新バージョン「LucidDrive 2017.03 Service Release 1」を発売した。米Synopsysが開発し、サイバネットシステムが国内で販売・サポートする。
LucidDriveは、車体に取り付けたヘッドランプが路面を照射する状況を、路面状況/コース/対向車などの違いに応じて評価する。ヘッドランプの制御システムを組み込むことで、AFS(カーブを曲がる際にヘッドランプの方向を自動制御する機能)やADB(配光可変型ヘッドランプ)の評価も可能。同ソフトウェアを使うことで夜間の実車テストが不要になり、効率的に製品開発が行える。
最新バージョンでは、トラフィックシミュレーション機能を追加。ダイアログを使用して個々のドライバーのパラメーターを容易に入力・変更できる。インテリジェントドライバーモデルに基づき、複数車両のドライバーの行動をリアルに再現する。
AFS/ADBで対向車へのグレアを低減する場合、他車の認識は動作を開始するトリガーとなるため、AFS/ADBの評価には他車の動きの再現が重要となる。インテリジェントドライバーモデルは個々のドライバーの挙動を現実的なモデルにしたもので、ドライバーの好みのスピード/安全と思う車間距離/加速/減速といった現実の運転に関するパラメーターをベースとしている。
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