富士通ソーシアルサイエンスラボラトリとエージェンテックは、360度映像コンテンツを活用した「フィールドワーク支援ツール」の共同開発に着手した。2017年度内の製品化を予定している。
富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)とエージェンテックは2017年5月15日、360度映像を活用した「フィールドワーク支援ツール」の共同開発に着手したと発表した。2017年度内に製品化し、順次提供を開始する予定だ。
富士通SSLでは、2014年より共創活動などを支援するツール群「Webコア Innovation Suite」を提供している。同ツールは、新規ビジネス・新商品開発に向けたグループ討議や世間のニーズ・課題を見つけるため現場へ赴き観察するフィールドワークを支援する。今回、共創活動の中でも多くの時間を要するフィールドワークについて、その省力化を図るため、新たな支援ツールの共同開発に着手した。
同支援ツールには、エージェンテックの「smart360」を活用。360度の空間が見渡せるナビゲーションと情報ナビゲーションを統合したサービスで、これを用いることで全方位を自由に見渡しながらバーチャル感覚で現場を体験できる。現場に赴くことなくツール上で複数人が同時に視察できるため、フィールドワークにかかる労力の省力化につながるという。
さらに両社は、360度の静止画/動画を用いて各種映像コンテンツの制作を進める。その過程で、高品質な映像コンテンツを迅速に制作する手法の研究にも取り組むとしている。
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