歯科用接着剤を工業用に応用した金属用接着剤を発売メカ設計ニュース

スリーエム ジャパンは、金属用接着剤「3M Scotch-Weld メタルボンダーDP8407NS Gray」を発表した。歯科用接着剤の技術を工業用に活用した同接着剤は、強力な接着力と扱いやすさを兼ね備え、リベットや溶接の代替えとして活用できる。

» 2017年04月25日 16時00分 公開
[MONOist]

 スリーエム ジャパンは2017年4月12日、歯科用接着剤の技術を活用した金属用接着剤「3M Scotch-Weld メタルボンダーDP8407NS Gray」を発表した。

 3M Scotch-Weld メタルボンダーDP8407NS Grayは、金属同士を強力に接合する2液混合の構造用接着剤。早く、強力に接着し、常温で長期保管できる独自の歯科用接着剤の技術を工業用に応用したものだ。

 耐熱性/耐湿性を維持しながら金属同士を強力に接合し、200℃(30分を想定)近い熱が加わる粉体塗装にも対応できる。また、油面接着性が高く、アルコールなどの溶剤による接着面の脱脂は不要で、表面を軽く拭くだけで安定した接着強度を発揮する。

 接合できる金属は、スチール/アルミニウム/ステンレス/亜鉛など幅広く、リベットやボルト、溶接の代替えとして活用できる。

 接着の際は、アプリケーターが主剤と硬化剤をノズル内で定量混合して吐出するので計量混合の手間がかからない。また、安全で汚れにくく保管しやすいカートリッジタイプの形状を採用するなど、作業性にも優れる。液ダレせずに常温で長期保管でき、使用期間は同社出荷後12カ月以上と、従来製品比の4倍となっている。

photo 金属用接着剤「3M Scotch-Weld メタルボンダーDP8407NS Gray」
photo 使用イメージ

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