音響通信制御ロボットによる外国語の劇場案内サービスを開始ロボット開発ニュース

明治座、シャープ、リコー、エヴィクサーは、コミュニケ―ションロボットによるガイドサービスを明治座館内で開始する。「人の耳には聞こえない音」をロボットが取得し、公演の内容や館内設備を観光客に外国語で案内するサービスとなる。

» 2017年01月24日 08時00分 公開
[MONOist]

 シャープは2017年1月10日、明治座、リコー、エヴィクサーと共同で、ロボットによる外国語ガイドサービスを開始することを発表した。非可聴音を用いて、コミュニケ―ションロボットが外国語で観光客を案内するのは日本初だという。

 同サービスは、明治座のインバウンド(訪日旅行)向け公演「SAKURA―JAPAN IN THE BOX―」(SAKURA)を観劇する訪日外国人に、コミュニケ―ションロボットRoBoHoN(ロボホン)が外国語でSAKURAの内容や明治座の歴史、明治座館内で販売される土産や館内設備を案内するものだ。明治座館内で2017年1月16日よりサービスを開始している。

 ロボホンは館内のブースで、公演のプロモーションビデオに同期してプレゼンテーションをする。また、ロボホンが館内の随所に配置された音波ビーコンから発せられる非可聴音(人の耳には聞こえない透かし音)を取得すると、その位置が高精度に測位できる。これにより、来場者がロボホンを持って館内を歩くと、ロボホンが店舗や設備など場所に対応した説明をする仕組みになっている。

 各社の役割は、明治座が公演の主催と館内の観光客向けサービスの提供をし、ロボホンのアプリケーション開発と提供はシャープが担当した。音波ビーコンと位置情報サービスの仕組みはリコーが開発・提供し、エヴィクサーは音響通信技術を開発・提供した。

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