3Dプリント樹脂型を用いて、ステンレスに水面のゆらめきを表現3Dプリンタニュース

ストラタシス・ジャパンは、3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」を活用したステンレス製の器「MINAMO」を製品化した。金属金型にデジタルモールドを採用し、鏡面仕上げのステンレスに水面の滑らかなゆらめきを表現することに成功した。

» 2017年01月18日 10時00分 公開
[MONOist]

 ストラタシス・ジャパンは2016年12月22日、3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」を活用したステンレス製の器「MINAMO(みなも)」を製品化したことを発表した。TRINUSより発売し、同社のウェブサイトで受注生産(クラウドファンディング)方式で販売する。予約は2017年1月31日まで受け付けている。

 MINAMOは、同社のPolyJet 3Dプリンタによる3Dプリント樹脂型「デジタルモールド」を用いて開発・製造したステンレス製の器だ。ソリューション・パートナーであるスワニーと中辻金型工業の技術協力を得て、鏡面仕上げのステンレスに水面の滑らかなゆらめきを表現することに成功。TRINUSが提供するモノづくりプラットフォームの取り組みにより、製品化がかなった。

 MINAMOのような複雑な形状を鏡面仕上げのステンレス板を用いて成型するには、複数の金属金型を要し、成型後の傷処理など多くの工程が必要とされる。金属金型にデジタルモールドを採用すれば、1つのモールドで成型でき、成型品に傷を付けることもないため、あらかじめ鏡面仕上げされた素材を使用できるという。また、300ショット以上の成型にも対応でき、試作品だけでなく小ロット生産にも向いている。

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