特集:IoTがもたらす製造業の革新〜進化する製品、サービス、工場のかたち〜
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» 2016年11月17日 07時00分 公開

ヤマザキマザックとシスコが製造業IoTで提携、スマート工場実現を加速製造業IoT(2/3 ページ)

[三島一孝,MONOist]

スマート工場実現に向けたクラウドサービス

 ヤマザキマザックが「MAZAK SMARTBOX」でやろうとしていることは、まず工作機械を「つなぐ」ということである。ドイツ連邦政府の主導するモノづくり革新プロジェクト「インダストリー4.0」や米国大手企業が推進する「インダストリアルインターネットコンソーシアム(IIC)」など、IoTを活用した製造業革新への取り組みは世界的に高まりを見せている。

 しかし、現実的には工場内の工作機械を含む設備の大半はネットワーク接続されていないというのが現実である。つまり、まずは「つながる」という環境を作っていかなければならない。ヤマザキマザックの常務執行役員で技術本部 本部長の岡田聡氏は「全世界で稼働している工場内設備機器が5800万台あるとされる中、接続済みのものはわずか8%である。さらにその中で活用されているデータはわずか1%であり、ほとんどの工場内設備でネットワークを通じたデータ活用は行われていない」と現状について語る。

photo 工場内設備機器のネットワーク非稼働率(右)とヤマザキマザックのMT Connect対応機器の納入台数(左)(クリックで拡大)出典:ヤマザキマザック

 ただ、多くの製造業が進んで接続ようになるにはメリットを生み出していかなければならない。ヤマザキマザックでは今後、「MAZAK SMARTBOX」で集めたデータを収集、モニタリングし、さらにデータ分析をして、現場に新たな価値をフィードバックするサービスビジネスの展開を視野に入れているという。

 「多くの中小製造業にとって、工作機械の稼働状況をオフィス内で確認できるということだけでも大きなメリットを提供できる。しかし、それだけでは本来のスマートファクトリーの価値は生まれないと考えている。工作機械を通じて集めたデータを生かし、その分析などを経て得た知見を提供し、新たなサービスビジネスの構築を図る」と岡田氏は述べている。

photo 見えている新たな製造業IoTの新たなサービス(クリックで拡大)出典:ヤマザキマザック

熟練工のスキルをソフトウェア化

 現状では稼働監視や製造ビッグデータの蓄積などの実現に取り組むとしているが、将来的にはさらに柔軟にデータとソフトウェアを活用したサービスをビジネス化していく方針である。「熟練工のスキルをソフトウェア化し工作機械の設定をアップデートするような使い方や、リモート診断や予防保全、コンサルティングなどのアプリをクラウドサービスとして提供する仕組みなどを想定している」と岡田氏は述べている。

photo シスコとの協業で実現したい世界(クリックで拡大)出典:ヤマザキマザック

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