IoT利用率、大手製造業を中心に5.4%に向上 : 製造ITニュース
IDC Japanが従業員規模100人以上の企業4517社を対象に調査を実施。IoTを利用する企業は245社で、利用率は5.4%。前年比0.5ポイント増だった。
IDC Japanは2016年9月13日、国内IoT市場における企業ユーザー動向の調査結果を発表した。IoTを利用する従業員数100人以上の企業は4517社中245社。利用率は5.4%で、前年比0.5ポイント増だった。大手製造業を中心に利用が増えているという。
産業分野別の利用率を見ると、製造/資源セクタが8.5%で最も高かった。組み立て製造やプロセス製造分野で以前よりIoTを活用してきたことが、利用率が高い理由だという。
その他の分野での利用率は、流通/サービスセクタが3.2%、公共/インフラセクタが4.0%、金融セクタが3.5%だった。
IoTの用途を見ると、業務効率化やコスト削減を目的とした社内向けの用途が全体の8割を占めた。一方で、顧客へのサービス付加価値向上や新規ビジネス創出を目的とする社外向けの用途も徐々に広がっているという。
IDC Japanは、「社内用途でIoTを利用する企業は、費用対効果の明確化の難しさ、セキュリティ懸念、技術力不足、人材育成の遅れなどを課題として認識している。また社外用途で利用する企業では、IoTによる事業競争力のさらなる強化や、新規顧客開拓に向けて試行錯誤する取り組みが見られる」と、国内IoT市場の動向について分析している。
IoTが製造業のサービス化を呼ぶ?
モノ売りからコト売りへ――。IoT(モノのインターネット)の進展により、一昔前に製造業の周辺で言われてきたサービスビジネス拡大の動きが本格的に広がりを見せ始めています。しかし、「モノ」を主軸としていた製造業が「コト(サービス)」を中心としたビジネスモデルに切り替えるのは容易なことではありません。そこで本稿ではサービスビジネスの基本的な話を分かりやすく解説していきます。
製造業に襲い掛かる第3次IT革命の波
経済学者マイケル・ポーター氏と米国PTCの社長兼CEOであるジェームズ・ヘプルマン氏の共著でるIoTに関する論文「IoT時代の競争戦略」が公開された。PTCジャパンでは、同論文の内容を解説する説明会を開催した。
製造業向けIoT活用入門
IoT(Internet of Things:モノのインターネット)に注目が集まる一方で、製造業がIoTを活用するための道筋は見えづらい状態にある。本稿では、幾つかの代表的なIoTの活用シーンを紹介するとともに、自動車向けテレマティクス(カーテレマティクス)を具体的な事例として、製造業がIoTから得られるメリットについて解説する。
「M2M」「IoT」「クラウド」――“つながる技術”が切り開く組み込みの未来
2013年11月20〜22日の3日間、パシフィコ横浜において恒例の組み込み関連イベント「Embedded Technology 2013/組込み総合技術展(ET2013)」が開催された。本稿では、多数のブースの中から“これからの組み込み技術”という視点でピックアップした展示デモの内容を紹介する。
IoTのビジネスチャンスをどう見つけるか?
IoT(モノのインターネット)の進展により製造業においてもサービスビジネス拡大が期待されています。本連載ではサービスビジネスの基本的な話を分かりやすく解説しています。4回目となる今回はサービスビジネスにおけるマーケティング戦略について解説してきます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.