DMG森精機は、多様化、高機能化を図った立形ベースマシン「CMX Vシリーズ」の販売をこのほど開始した。
DMG森精機は、多様化、高機能化を図った立形ベースマシン「CMX Vシリーズ」の販売をこのほど開始した。これまでの立形マシニングセンタの標準オプションを網羅した全290種類の多彩なオプションを用意し、客のニーズに合わせたカスタマイズが可能。さまざまな業種の幅広いワークに対応する高い汎用性が大きな特徴だ。生産予定台数は月産140台。日本の伊賀、Davis(米国)、天津(中国)、FAMOT(ポーランド)の世界4拠点で生産し、それぞれの地域の自動車、産業機械、電気、通信などのメーカーへの販売を目指す。
新製品のコンセプトは「Compact(省スペース設計)、Competitive(競争力)、Customized(多彩なオプション)」。ソリューションベースマシンとして客の用途に応じてカスタマイズが可能な、ハンドリング、モニタリング、計測、加工に関する290種類のオプションを用意した。
「当社は2001年から立形マシニングセンタを累計で1万5000台出荷した実績がある。その中から実際に活用されたオプション290種類をカスタマイズ可能とした」とDMG森精機 専務取締役の高山直士氏は述べる。
全9種類の「DMG MORI テクノロジーサイクル」をオプションで搭載できる。「DMG MORI テクノロジーサイクル」とは、同社が持つ機械、組み込みソフト、HMI(ヒューマンマシンインタフェース)、オープンイノベーション(外部協力)という4つの構成を要素を組み合わせ、工具やソフトウェアなどをセットで提供するソリューションサービスである。これにより、これまで専用機や専用プログラム、特殊な工具で行っていた加工や段取り、計測などの工程を、誰もが簡単で短時間で素早く立ち上げられる。さらに洗浄、計測、バリ取り、ワーク仮置きなどの機能をモジュール化し、ロボットと組み合わせることで、短納期かつ安定した品質のシステム構築を可能となる。
周辺機器パートナーとのオープンイノベーションにより、チップコンベヤーやスルースピンドルクーラント装置など高性能な周辺機器を数多く取りそろえていることなども特徴だ。利用者の加工ワークに合わせた最適な組み合わせで、高精度加工や高い耐久性を誇る。さらに、クラス最大の軸移動量、大きいテーブルサイズでありながら省スペース化も実現している。
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