アイジェットは、従来のフルカラー石膏(せっこう)素材に比べ、色にじみが少なく、鮮やかな発色と微細な形状を再現できるフルカラー樹脂素材の3Dプリントサービスを開始した。試作品だけでなく、最終製品の小ロット生産手法としての利用も見込まれる。
アイジェットは2016年7月12日、従来のフルカラー石膏(せっこう)素材に比べ、色にじみが少なく、鮮やかな発色と微細な形状を再現できるフルカラー樹脂素材の3Dプリントサービスを開始したと発表した。
同サービスは、フルカラーUVインクジェット方式を採用したことで、従来のフルカラー石膏素材よりも色鮮やかで繊細な表現が可能になった。また、0.3mmまでの微細な形状が再現でき、細かいディテールを含んだデータでも忠実な造形ができる。3Dプリントにあたっては、同社によって「プリント用データへの最適化」と「丁寧な仕上げ」が施され、高品質の3Dプリントが製作される。
色、強度ともに量産品に近い品質で造形できるため、これまでフルカラー3Dプリントで需要のあった建築分野、試作分野に加えて、コンシューマー分野やキャラクターフィギュアといった最終製品の小ロット生産手法としても利用可能になる。
同社ではこのような生産手法をFOM(フルカラー・オンデマンド・マニュファクチャリング)と呼称し、提唱・展開していくという。
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